水彩サロン2016年秋学期

「江戸から現代へ、水辺のネットワーク」

江東区は水辺の街です。水辺は江戸から平成へと役割を変化させながらまちをつくり、支え続けてきました。今回は、江東区の発展と魅力のもとになる河川と水運をテーマに、江戸のまちづくり、巨大都市に発展した江戸と深川が担った役割、今も暮らしの中に生きる水辺の魅力について、3人の方に語っていただきます。

旧中川

第1回:9月25日(日)14時~16時
テーマ「江戸東京の始まりは小名木川 ~家康の深謀遠慮~」

久染健夫(中川船番所資料館次長)

会 場:森下文化センター第1研修室

現代の東京は徳川家康の江戸入府から始まります。まもなく城下町・江戸へ物資や人を搬送する手段として、小名木川が開かれました。 この運河は江戸城下の内部に造られた運河ではなく、江戸と周辺地域を結ぶために最初に開かれた運河でした。小名木川とその周辺に展開された歴史を探り、東京にとっての小名木川とはどんな川なのかに迫ってみましょう。

第2回:11月月6(日)14時~16時

テーマ「日本橋と深川の不思議な関係―内陸の物流ネットワーク」

苦瀬博仁(東京海洋大学名誉教授、流通経済大学教授)

会 場:森下文化センター第1研修室

江戸幕府が開かれた直後、暮らしを支える物資の拠点である米蔵、貯木場などは日本橋周辺に集中していました。しかし、江戸が大きく発展するとともに、河川や運河の整備が進み、米蔵や貯木場は隅田川の対岸に移転。全国に広がる水運のネットワークで、諸国の物産が深川に集まるようになりました。商取引の中心・日本橋と物流の中心・深川の不思議な関係と役割分担についてお話しいただきます。


第3回
:12月11日(日)14時~16時

テーマ「 歴史探訪———旧中川を歩く」

吉田誠一(江戸川区郷土資料室ボランティア)

会場(集合場所):中川船番所資料館ロビー

広重の「中川口」を起点に逆井の渡し、大島小松川公園、荒川ロックゲート、平成橋を渡り「中川口」に戻ります。過去と現在がどのような変遷をしてきたか、都市の発展と文学的見地からおよそ350 年を2 時間で巡る時空間の旅です。

 

参加費:各回1000円(資料代込)講師による話題提供、参加者と講師で意見交換<ドリンク付>

申込み:先着順
【直接窓口または電話】 森下文化センター ℡03-5600-8666
【eメール】江東区の水辺に親しむ会 mizube@talo-city.co.jp

主催:NPO法人 江東区の水辺に親しむ会
協力:公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団 江東区森下文化センター