終わりよければすべてよしの57

2年越しで延期となっていた“夜の水彩カフェ”を、連休終盤の5月7日に開催した。とにかく無事終了した。とにかくと言うのは、当日の天気。昼近くになると梅雨に入ったかと思わせるようなドシャ降り。すわ開催はまた延期かと思ったが、午後には小雨が降ったもののだんだん晴れてきてくれた。そしてその間私の電話は鳴りっぱなし。「そちらの雨の状態はいかがですか?」「今は降っていますがその内止むと思っています。」「今日はやるのですか?」「もう参加の皆さん準備を始めていますから、実行するしかないと思っています。」と、そんなやり取りがあった。これまでのコロナ禍の影響からか、この企画の関心の高さを感じさせてくれるものだった。そして雲間から青空が見える様になると、会場にはだんだん人が集まって来た。会場を見回った時、すれ違った人々の声が聞こえた。皆口々に「何だか分からないけど楽しい。」コロナ禍により延期につぐ延期で、我々も我慢の限界だった。皆がそう思っていたに違いない。そして無事に終了できた。

自分の居場所がある、楽しめる場所であって欲しい

この公園は、水陸両用バスが入水するスロープを作った事をきっかけに、「川の駅」としてオープンした。ここを企画した江東区土木部では、公園の色々な規制の緩和を実施し、日常使いをしやすくした。その意図を汲んで、「夜の水彩カフェ」を実施した。大規模イベントに比べると、キッチンカー2台、地元グループの食べ物やワークショップのテント出店5軒と、会場の広さから考えるとささやかなもの。それでも来場者はそれぞれ自分の居場所を見つけて寛いでいた。イベントというと賑やかであることが真骨頂だ。しかし今回の夜カフェはこれまでと比べてもささやかなもの。それが功を奏し、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。この公園の存在が、地域の人々の日常の居場所となればいいと、江東区の水辺に親しむ会では考えている。

EV車のバッテリーを使った夜間照明の実験

法面を泳ぐ魚たち