本会が共催する「ロボット船が描く東京イーストベイエリアの水辺の未来」が2018年2月28日に開催されました。

ミズベリングの主催による標記会議が豊洲シビックセンター5階のセンターホールに於いて開催された。オランダのアムステルダムからAMS先端都市課題研究所マネージャーのStephen van Dijk博士、アメリカのボストンからMIT工科大学Sensible City Lab. 副所長のErin Schenck女史をお招きし、芝浦工大志村秀明教授、東京海洋大学近藤逸人教授、同清水悦郎教授、竹中工務店佐々木正人専務執行役員からそれぞれ発表があったのち、ミズベリングの山名清隆プロジューサーによる進行でクロストークが行われた。概要は次の通り。

アムステルダムでは約30名のグループでロボット船(Roboat)による遊覧船の牽引、ごみ処理船の外洋牽引などの実験を続けており、都市交通の更なる改善と都市住民のQOL向上を目指している。ボストンではMITの中にジャパンプログラムを1980年代に発足させ、数多くの課題に挑戦している。東京では竹中工務店が地域支援プログラムの一環としてミズベリングや豊洲地区運河ルネッサンス協議会の活動を支援しているほか、芝浦工大と東京海洋大学の教員と学生たちにより運河クルーズガイド、水中ロボットの開発、ドローンを使った情報処理などの研究が進められている。これらにより電気による自動操縦次世代水上交通の実現が期待されるが、船には船長の乗船を義務付けているなどの各種法制度上の課題のほかに、水辺に柵を立てたがる国民性をはじめ、解決すべき問題が多々横たわっている。(小浪博英)

須永理事長の閉会挨拶